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写真家・六田知弘の近況 2025
展覧会や出版物、イベントの告知や六田知弘の近況報告を随時掲載していきます(毎週金曜日更新)。
過去のアーカイブ
- 2025.01.17 火と月と
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「ちわらのとんど」に久しぶりに行ってきました。
私が生まれた奈良県御所市にあるの茅原(ちはら)の吉祥草寺(きっしょうそうじ)は役行者(えんのぎょうじゃ)の生誕地とされるお寺です。その寺で毎年1月14日の小正月の夜にどんど焼きが行われます。高さ6mほどもある雄と雌一対の逆円錐形の大たいまつに火がつけれれて五穀豊穣や厄除けを祈願します。
今年はちょうど満月で、燃え盛る炎から舞い上がり渦を巻く真っ赤な火の粉と白い月影がお堂から流れ出てくる般若心経の声と混じりあい、私の意識も天へと昇っていきそうになりました。(六田知弘) -
- 2025.01.10 寝ても覚めても
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暮れから正月10日の今まで、寝ても覚めても一つのことをバカみたいに考え続けています。今はまだ具体的には言えないのですが、次にやるべき私の仕事。そのためになけなしのお金を叩いて新しいカメラを買ってしまいました。
テストを兼ねて撮ったのがこの写真です。
マンションの上の三日月は影の部分もくっきりと出ていて、月光を浴びた白い雲が綿菓子のようなボリュームを持って写し出されています。歩いていて月を見つけたので、ふと立ち止まって何気なく撮っただけなのにそれがこれだけ写っているとは、驚きました。
さて、これから何を出してこれるか、これないか。もう決して若くはない私ですが、自分のやるべきことをやり続けるほかはないとあらためて思う新年です。(六田知弘)